黒山健一が約1年ぶりの優勝。全日本トライアル第4戦

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MFJ全日本トライアル選手権第4戦中国大会

開催日:2016年6月12日
会場:HIROスポーツパーク
観客:322人 気温:33度 天候:曇り
国際A級スーパークラス:12セクション×2ラップ+SS×2セクション
国際A級:12セクション×2ラップ
国際B級:12セクション×2ラップ
レディース:10セクション×2ラップ
オープントロフィー:12セクション×2ラップ
持ち時間:5時間

会場のHIROスポーツパークは、鳥取市鹿野町内の山間部。沢、巨石、斜面とバラエティに富んだ地形。しかもグリップが安定しない生の自然そのものという、かなりマニアックで手強い会場です。往年の名ライダー山本弘之さんが、コツコツと作り上げた素晴らしい環境のトライアル場です。ただ一つネックなのは、駐車場スペースが限られること。そこで、観客駐車場を町内に設置、そこから会場へはシャトルバスで観客を運ぶという方式がとられました。

さて、注目の国際A級スーパークラスの勝負は、第2戦近畿大会から約2ヶ月開いた間に、今年新しくなったマシンの調整がかなり進んだ黒山健一選手が今シーズン初優勝。スペシャルセクションを二つを残して、2位の小川友幸選手に10点の差を付ける完全勝利でした。
実際、歩いて見て回ると判りますが、丸石もツルツル、土もツルツル、こんな路面でなんで2メートル近い大岩に駆け上がれるのか不思議です。トライアルライダーってどれだけ凄いか!がよく判ります。さらに、ひとセクションは1分以内で走りきらなければ減点5となります。飛んでもないスピードの中でタイミングを取って障害物を越えたり前輪や後輪を飛ばして方向転回したりと、ダイナミックなライディングは、まさにアンビリーバブルでした。

あくまで平常心で淡々と走る黒山選手、3連勝をかけて気合いを入れた小川(友)選手の、わずかに気合いが空回りしてしまったところ、その隙を突こうとする野崎史高選手や小川毅士選手、1ラップ目の失敗を、2ラップ目で違う走り方やライン取りで見事リベンジする柴田暁選手、田中善弘選手など、ただ見るだけでも凄い上にマニアックに見てもう〜ん、と唸られる一日でした。

国際A級は、ここ一月精力的にトレーニングを積んだという本多元治選手が優勝。さすがに条件が悪い路面を攻略するのに長けています。2位には永久保恭平選手、3位はスケールの大きいライディングを感じさせた久岡孝二選手。4位村田選手もベテランの上手さを見せます。5位は鹿児島の西和陽選手。自己最高位かな?6位の小野選手はアシスタントの竹屋健二さんとの掛け合いがとても面白かったです。マインダーの存在って大きいですね。
7位三野明飛夢選手も自己最高位(?)、もし違っていたら教えて下さい。
8位磯谷玲選手、9位山崎頌太選手と、若いライダーも着実に成績を残すようになって来ました。正反対に14位は52歳の三塚政幸選手。素晴らしい!

国際B級は、実力、取り組みもおそらくはナンバーワンの小林直樹選手が優勝。2位の氏川政哉選手はオトナの迫力に押された感じです。3位池田蓮選手、5位武田呼人選手、6位磯谷郁選手と10代ライダーが並ぶ中、4位に和田弘行選手。30年前の全日本トライアルを知っている人なら判りますよね?
特に今年は若いライダーが頑張っているこのクラスです。

もう一つの注目、レディースクラス。1ラップ目にオールクリーンするなど、文句なしの成績で西村亜弥選手が3連勝。激戦の2番手争いは小玉絵里加選手がゲット。3位に小谷芙佐子選手、4位稲垣和恵選手、5位寺田智恵子選手となりました。

オープントロフィー、オーバー50クラス。50歳以上で国際A級ライセンス所持者(過去〜現在)の闘いです。喜岡修選手と三浦直喜選手の一騎打ちは喜岡選手に軍配が上がりました。

リザルト
2016全日本中O 2016全日本中L 2016全日本中IB 2016全日本中IAS 2016全日本中IA

レディースクラス表彰

レディースクラス表彰

オープントロフィー

オープントロフィー

国際B級

国際B級

国際A級

国際A級

国際A級スーパークラス

国際A級スーパークラス

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