11secにいたのは、女神か魔物か?全日本中部大会

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11月9日はMFJ全日本トライアル選手権第6戦中部大会でした。
明け方の雨で、路面コンディションは最悪の始まり。多くのライダーが失敗し、脱出にもなかなか苦労していて、時間が過ぎていきます。第1セクションで、トライ待ち→トライ終了で1時間以上かかった選手も多数。

今回、ヤマハは新型マシンを黒山健一選手に託しました。
WR250のエンジンをベースにしていて、水冷・4ストロークDOHC・4バルブ・単気筒、そしてフューエルインジェクション搭載です。これにより、今まで解消出来なかった点が全てクリアになったそうです。
特徴的なエキゾーストパイプの取り回しは、後方排気だから。
コンピュータで細かくセッティング調整が出来るので、黒山選手の要望に、短時間でピンポイントに応じることも出来るそうです。
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一方、地元中部で優勝を目指す小川友幸選手は、万全の状態、逆に調子を抑えてテンションが上がりすぎないように、慎重に確実に走ることを心がけたそうです。

当日の荒天からの好天が、全選手に影響を与えました。国際B級を2グループに振り分けるなど、渋滞緩和対策が取られたのですが、それでもなお時間配分が厳しく、多くのライダーがエスケープ(セクショントライをせずに、自己申告で減点5をもらうこと)して先へ急ぎます。

小川(友)選手も、1ラップ目第11セクションをエスケープして先を急ぎました。
※僕はここで待ち構えていたのに(T_T)
それでも1ラップ目のタイムペナルティーが。小川(友)選手1点、黒山選手4点、野崎選手は5点。小川毅士選手は3点。
トップは小川(友)選手、3点差で黒山選手が続きます。

雨も上がり陽が射してきた2ラップ目、第1でただ一人黒山選手がクリーン、トップが入れ替わります。その後は一進一退、僅差の展開で終盤へ。
第11セクション小川(毅)、野崎、そして黒山選手がクリーン、小川(友)選手はなんとここで段差が上がれずに減点5となります。本人も「なぜ失敗したか解らない」という、まさかの事態。これでトップは再び黒山選手になりました。
SS(スペシャルセクション)が2つ残っていますが、黒山、小川(友)両選手はまず失敗はないはず。小川(友)選手の逆転勝利は黒山選手のミス頼みしかなかったのですが、そこは海千山千の黒山選手です。きっちりと走りきって今期2勝目を勝ち取りました。
おおとりを務める小川(友)選手は、意地を見せて最後に観客を沸かせるダニエルタイヤ渡り、最後の173cmの直角段差を「釣り上がり」で締めました。
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明け方の豪雨から、ドロドロのスタート、それでもたくさんのお客さんが来場しました。メディア関係者もいつもの全日本の数倍の人数!話題の多い賑やかな大会でした。

レディースクラス表彰

レディースクラス表彰


レディースクラスリザルト→6l
国際B級。氏川政哉選手がチャンピオン決定

国際B級。氏川政哉選手がチャンピオン決定


国際B級リザルト→6ib
国際A級表彰

国際A級表彰


国際A級リザルト→6ia
国際A級スーパークラス

国際A級スーパークラス


国際A級スーパークラスリザルト→6ias


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