【レポート】最終戦は今季最高のマスターズ!

天気良し!セクション良し!選手良し!
最終戦は今季最高のマスターズ!


2018FTJ全日本マスターズトライアル第6戦関東大会(最終戦)
開催日:2018年11月18日
会場:オフロードパークSHIRAI(茨城県)
主催:日本トライアル連盟(FTJ)
運営:マスターズトライアル関東事務局
承認:(財)日本モーターサイクルスポーツ協会
協賛:住友ゴム工業株式会社、ダウンタウンフーズ
後援:ストレートオン
天候:晴れ、最高気温18度
出走台数:70台

絶好のトライアル日和!!
朝の冷え込みも凍えるほどではなく時間とともに晴れ渡ってとても清々しい日に2018年のFTJ全日本マスターズトライアル第6戦関東大会(最終戦)を迎えました。
年代別クラス分けで始まったマスターズですが、今では子供からお年寄り(!)まで、ビギナーからベテランまで、どんなトライアル愛好者にも対応できるよう16クラスが設けられています。セクションの走行ラインは4通りで、出場選手は黄色、緑、赤のゼッケンで分けられてゼッケンと同じ色のゲートマーカーを通る規則です。青ゼッケンのライダーは75歳以上かビギナーで、ゲートマーカーの規制無しとなります。 今回も「8セクションを3ラップします」と伝えると「えっ!?3周もするの??」という“ひよこトライアラー”も参戦。最近のマスターズはヒネドリライダー(失礼!)が多いので、若鶏ライダーやひよこライダーは大歓迎です。
マスターズトライアルの開催当初は、トライアル初期の頃に全日本で覇権を争ったトップライダーの出場をイメージしていました。ゴルフで言うとシニアツアーで青木功やジャンボ尾崎が出てくるイメージですね。セクションもそれなりに難易度が高いものだったのです。
ところが、ある時期を境に大きくコンセプトが変更されました。トライアル愛好者が、シニアになってもずっとトライアルを続けていけるような環境作り、トライアルを続ける励みになるようなものへと大変換します。セクションはある程度易しく(優しく)でも、熟練のワザが生かせるようなピリリとスパイスを効かせる、なによりも大事なのは怪我をするような危険な設定を可能な限り排除すること。「易しいと聞いていたのに難しいじゃないか!」という声もありましたが、攻略不可能と言うよりもクリーンするのは難しい、“易しい”じゃなくて“優しい”セクションを目指しました。そしてこれなら古いトライアルマシンでも走られるし、初心者ライダーでも走られることからクラス分けが細分化されました。
規則はトライアル競技規則を遵守しています。参加者全員に公平な規則が適用されます。運営も、1分間隔スタート、各セクションには審判員が公正なジャッジをする、そこだけは選手権と同じです。スポーツですからね。
前置きが長くなりました。中国、新潟、九州、近畿、中部と続いて全6戦での開催ですが、関東が最も出場者も多く、選手の皆さんと話をしてもマスターズトライアルの主旨を判ってもらっている人が多いと感じます。うれしいですね。長くトライアルの楽しみを続けていくために、日本トライアル連盟の「生涯スポーツとしてのトライアルの普及と発展」という主旨が他地方でももっと浸透すれば良いなと素直に思います。近年は全日本選手権でも60歳オーバーの選手がいらっしゃいます。年齢に関係なくリスクを負ってチャレンジすることは素晴らしいです。しかし、いつか全日本選手権から退いた時に、マスターズトライアルで再び情熱を燃やしてもらえれば本望ですね。
関東大会の特徴としては、年代別以外にビギナークラス、オープンクラスのエントリーが多いことが挙げられます。シリーズ戦は追えないけれど、すっきりとしたトライアルをしたい人がいらっしゃると言うことですね。
今年は全てのセクションを平均的に短めながら、テクニカルなポイントをちりばめました。特に、これ見よがしな難度ではなく、テクニックの基礎を意識していないとずるっと後輪が滑って足が出るとか、ライン取りが甘いとその先で行き詰まるとか“小罠”がそこここにあったようでドラマチックな展開となったようです。特に涸れ沢のような石がゴロゴロしたラインを遡る第6セクションでは、全クラス共通の走行ラインで上手な人があっとバランスを崩して足を着いたり、そこをビギナーライダーがスルッと上手にやり過ごしたりして、うれしさ倍増、悔しさいっぱいな出来事も起きました。これもマスターズの良いところですね。
リザルトは日本トライアル連盟ホームページでご覧下さい。
http://www.ftj.sakuraweb.com


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