2022全日本マスターズトライアル第1戦中国大会
開催日:2022年3月13日
会場:海の見える杏の丘トライアル場(広島県福山市)
主催:日本トライアル連盟
初めての顔も久しぶりの顔も揃って迎えた開幕戦
23年目を迎えたマスターズトライアルも2022年の開幕戦を迎えた。
45歳から5歳刻みのクラス分けで開催され続けているマスターズだが、当初の壮年ライダー達も今では還暦を過ぎたり、後期高齢者枠に入った選手もいる。でも、トライアルの楽しさは尽きることがなく、仕事を定年退職をした後に“ほぼプロライダー”となっている人もいる。
伊藤庄一選手は、今年からは“75歳代クラス”。このクラスだと“テープ内自由”ラインだけど、自分はまだまだチャレンジし甲斐のあるセクションに挑戦したいということで、75歳代クラスに出場しながら走行ラインは70歳代クラスと同じ赤マーカーを選択。75歳代クラスで初優勝するとともに、減点1で昨年までのライバル達にも勝つという、理想的な結果を獲得した。
今回、オープンDクラスの山下美結選手はマスターズ初参戦。トライアル歴は3ヶ月程度という。国際A級大西貴さんをアシスタントに無事完走を果たす。美結選手のお父さんの芳裕さんは、娘が走っている最中に豚汁を仕込みゴールした選手達に振る舞って頂いた(参加賞?)。居酒屋が本職の芳裕さんの“プロの豚汁”は旨くて大好評だった。
3年ぶりに出場の、愛知の佐藤一博選手。会場にやって来たとたん、その姿を見つけた旧知の選手達から「やあやあ、久しぶり〜」と笑顔で歓迎された。こう言う繋がりも、集える場所が合ってこそ。
香川の小亀逸二選手は、トライアルから離れて10数年。ところが最近TLR200を手に入れたということでトライアルに復帰を果たした。
口の悪い人に言わせると「マスターズはじじいの大会」だとおっしゃる。たしかにそれはそうである。“生涯スポーツとしてのトライアル”を普及する事がマスターズの第一義であり、年代別のクラス分けはそのための設定である。しかし、別の側面もあって、年代だけに囚われないオープンA〜D、ツインショッククラスなど、全13クラスの設定があることで、トライアル歴3ヶ月のひよっこ選手も実力勝負をしたいベテラン選手も、全てのトライアル愛好者がスポーツトライアルを満喫できるシステムになっている。23年目の今年もこの趣旨を堅持しながら、危険度は低くピリッとひねりが効いたセクションで開催されることだろう。
本大会のリザルト、マスターズトライアルの要項などは日本トライアル連盟のホームページでご確認下さい。
http://www.ftj.sakuraweb.com