FIM トライアルトレーニングキャンプが5月3日、4日の二日間、一日半のスケジュールで開催されました。今回はレディースのためのトライアルレッスンです。
ストライダー日本グランプリで、FIMのセクション査察係でやって来たジョルディ・パスクェットさんですが、日本の仕事が終わるとタイ、台湾と回ってトライアル普及活動の後、再び日本へ。今回はレディーストライアラー達のレベルアップスクールです。
いや、もうね、すごかったんですよ、ジョルディ・マジックが。
最初は、ハンドル角度や、レバー位置のお話、こけた時のマシンの起こし方からーターンの時はリーン(マシンを傾ける)だよ〜」で始まりました。
次に実践。基本的なやり方を説明して、お手本を見せて、参加者がやっている姿を見て矯正します。参加者の皆さんもやる気満々。
例えばね、前輪を急上昇させて段差を上がる行き方。日本語で言う「すくい上げ+ウイリー型」ですけど、70cmの真直角コンクリートですよ。最初は下に石を置いて、フロントを上げる位置と上げ方を伝えて、お手本を見せて、いよいよ参加者がチャレンジ。オタスケマンのお陰で思い切って「言われた通り」にやると、「行けたぁっ!」と。すると、ジョルディ先生はさらに高いところを指さして一言「SAME(同じでいけるぜ!)」と。そうやって成功する登りがだんだん高くなって行くんです。「こっちもSAME!」と仕舞いには「これ、全日本の国際B級レベルでも難しいくらいじゃない?」というところも成功してしまうという素晴らしさ。
二日でターンからの斜面登り、大岩、ジャックナイフターン、フローティングターン、跳び…。いろんな技をやりました。そして、達成度はそれぞれですが全員が間違いなく今まで出来なかったことが出来るようになっています。
ジョルディマジック、恐るべし、でした。
「一つ言うと、日本のライダーはなぜハンドル角度が手前なんだ?そういう人が多いね。少なくとも、地面に対して垂直よりも前にするべき。そうしないとボディアクションに差し支えるよ。あと、ブレーキレバーやクラッチレバーの角度が高い人も多いね。」
「リーン(マシンを傾ける)時は、ガバッとがに股だ!」だそうで、「膝を揃えて進行方向に向ける」のは「オールドスタイルだよ。今は、がに股!」だそうです。
一見、無理そうで、最初はやっぱり出来なくても、「こうしたら!」とアドバイスしてやってみる→出来た!こういう過程を繰り返してレベルアップするんですね。そういえばフジガスのレッスンも同じ感じです。もちろん理論の裏付けはあるけれど、チャレンジして成功も失敗も経験することが大事なんですね。そして失敗した時にすかさず掴むオタスケと、飛んでくる先生のアドバイスが効くんです。
Comments are closed