ジョルディ・マジック検証と、HYPER-T PRO使ってみました

ARAI HYPER-T PRO ¥34,000税別 ホワイト/ブラック

ARAI HYPER-T PRO ¥34,000税別 ホワイト/ブラック

ゴールデンウィークも終わりました。
最終日は休養日で家にいましたが、土曜日に「ジョルディ・マジック」の検証と、トライアルヘルメット最強のプロテクション効果(?)を誇るアライの新製品、HYPER-T PROの試用に行ってきました。

HYPER-T PRO、Mサイズで実重量1179g(専用ロックガード付き)です。専用ロックガード(あごのガード)は単体で40gでした。
帽体は、実物は前モデル同様コンパクトな印象です。脱着時にはメガネを外さなければなりませんが、被ってしまえばOK。内側耳回りにスペースがあるのでメガネでも快適です。
最も気になる視界ですが、結果としては「まったく問題ない」です。あごガードが鼻先なら視界を妨げるかも知れませんが、視界の下端、あごの先に見えます。が、実際ライディング中の視線であごの先を見る必要はないのでね。
セクションを走っていると、汗と息で水蒸気が付きますが、このガード、付いていることも忘れていました。
メガネ時の脱着以外全く邪魔にならずに万一の顔への打撃を防ぐ効果に期待できる、安全性ピカイチのトライアル専用ヘルメットです。
システム内装、イヤーカップは前モデルも脱着OKでしたが、ストラップカバー(あごヒモのところのカバー)もこのモデルは外して洗えます。内装は見た目、前と同じ素材に見えますが、かなりサラサラした肌触りです。

メガネを掛けたままでは、かぶれません。

メガネを掛けたままでは、かぶれません。


あごヒモがぶらぶらしないよう、パチンと留められます。こういう細かいところまでの作り込みが素晴らしい。

あごヒモがぶらぶらしないよう、パチンと留められます。こういう細かいところまでの作り込みが素晴らしい。


汗かいています。でも内装はサラサラ。ロックガードも曇っていますが、無理矢理見ない限り視界の邪魔にはなりません。

汗かいています。でも内装はサラサラ。ロックガードも曇っていますが、無理矢理見ない限り視界の邪魔にはなりません。

がに股ターンの検証と近いところを見る視線でロックガードがどう見えるか?の検証。「問題なし!」

がに股ターンの検証と近いところを見る視線でロックガードがどう見えるか?の検証。「問題なし!」

さて、ジョルディ・マジックの一つ「がに股でリーン」。リーン=傾けると言う意味ですね。ジョルディ・パスクェット先生は、ターンの時はしきりに「リーン!リーン!」と言っていました。そして、フォームは「がに股」。
ターンの鉄則は、リーンです。「身体真っ直ぐ、車体傾く」が正解ですよね。よく見かける勘違いフォームは「車体真っ直ぐ、身体ずれてる」です。膝を進行方向に揃えて向けるフォームだと、上手な人は傾けられていますが、往々にして勘違いフォームになりがちです。それががに股だと上体は中心からずれずに股間で車体が傾くので、効果的に感じました。あとは、やってみて判るコントロールのしやすさとか諸々、良い感じです。
次いで、「屈んで伸びる」というアクション。フロントアップ→段差越えの基本の動きなんですけど、たまたまいた人にもやってもらうと、「これまでどれだけ高性能マシンの性能に助けられていたか」を実感できたそうです。
と、本日はここまででした。
ジョルディ・マジックの内容ほとんどは、とても基礎的なものです。そこに視点を置くと、現代の高性能トライアルマシンのお陰と、知らず知らず「慣れからくる手抜き」をしていることに気付かされます。つまり、本来やるべきことをきっちりすると、その瞬間に飛躍的に走破レベルが上がるんですね。だから、いきなり上手くなった感覚になるんです。これがジョルディ・マジックの正体(の一つ)だと思います。
まだまだジョルディ・マジックはあります。これを検証していくことは、基礎練習をきっちりやることですから、僕の持論である「目の細かい石垣を積むようにレベルアップしよう」にもバッチリです。

ジョルディに貸した愛車。フォークオイル漏れ。(T_T)。これもジョルディ・マジック!?

ジョルディに貸した愛車。フォークオイル漏れ。(T_T)。これもジョルディ・マジック!?


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