全日本トライアル第2戦近畿大会ミニレポートと近々トライアル観戦情報

鬼気迫るトライで大逆転を果たした小川友幸選手。

4月15日。2018MFJ全日本トライアル選手権第2戦近畿大会が開催されました。
前日夜の春の嵐で、パドックの多数のテントに被害が。僕は野宴+車中泊の予定でしたが、夜の宴は完全に無理でひっそりと車内に。一晩中強風でクルマが揺れて船酔い状態。

そんなことはどうでも良くて、競技スタッフは早朝からコース、セクションチェックに追われながらも無事スタート。しかし、第2セクションからの移動コースが雨のせいで完全走行不能に。急きょ別コースになるなど、大変でした。
トライアルの映像を見ると、乾いた大岩をバンバン登ってピョンピョン飛び移って…と、そういうシーンが多いですが、ここ、和歌山県の湯浅の会場は、枯れ沢+斜面、大岩で構成されたセクションをまさに前進する、走り切る、トライアルのベーシックなダイナミズムを感じるものでした。僕はこう言うの、大好きです。

雨の山中。朝7時30分。真っ暗で見えない(T_T)

レディースクラスではなく、敢えて国際B級で闘う沖本由香選手。

国際A級スーパークラスは、初っぱなの第1セクション、第2セクションでチャンピオン小川友幸選手が連続して失敗。いきなり減点10点です。怪我をしている足首が「身体を前に入れようとすると痛む」ということで本調子とはほど遠いライディング。開幕戦もこのパターンで黒山選手が快勝しましたが、今回は途中までトップをキープしていたのは野崎史高選手。ヤマハの4ストローク+インジェクションマシンに乗り換えて2戦で好調でした。
しかし、2ラップ目にわずか1回しか足をつかないで走った小川選手が、1点差で首位に立つ大逆転劇を演じました。SS(スペシャルセクション)でも順位は変わらず、「本調子とはほど遠い」と良いながらも小川友幸選手が優勝!黒山健一選手は2位。野崎選手は3位でした。
黒山選手は、2ラップ目の第7セクションで、段差越えでハンドルを引いた時にまさかの左手がすっぽ抜け。転倒=減点5。これが痛かったですね。

「手がすっぽ抜けた」黒山健一選手。

SS1の斎藤晶夫選手。見事に登り切りました。

SS1の野本佳章選手。

SS2の小川毅士選手。

上位を狙う投資が凄い柴田暁選手。

序盤を引っ張った野崎史高選手。


全クラスのレースサポートはこれから書いて、ストレートオン5月号に掲載します。お楽しみに。

オーバー50クラス表彰式。

レディースクラス表彰式。

国際B級表彰式。

国際A級表彰式。

国際A級スーパークラス4位〜6位。

国際A級スーパークラス1位〜3位。

参加全選手の結果はこちらで
http://www.mfj.or.jp/user/contents/race_result2018/trial/result/Trial_2018_R2.pdf

それにしても、スーパークラスは今年さらにレベルの底上げを感じます。今回、雨で足元がドロドロで大変でしたが、やはりナマで見るトライアルは最高です。次戦は5月13日の九州大会。
全日本トライアルのスケジュール、観戦情報は
http://www.mfj.or.jp/user/contents/Watching-a-game_info2018/trial/index.html

おっとその前に、今週末は大都会の真ん中、大阪の通天閣の下で「CITY TRIAL JAPAN」。これも見逃せない!
http://www.city-trial-japan.com/

6月2日〜3日には世界選手権の日本GPもあります。会場のツインリンクもてぎは、かなり快適な観戦ができるよう整備されていますので、超お薦めです。情報は
http://www.twinring.jp/wctrial/

個人的な追記
トライアル取材歴30年。雨なんで慣れてるさ、なんて言いながら実は毎回毎回えらい目に遭っています。
今回も準備万端、カメラにも合羽を着せて…。
いつの間にかカメラ合羽の中に泥が入って…。まさに、鶏肉を袋に入れて唐揚げ粉をまぶして揉み込むのと同じ状態に。(T_T)  カメラさん、ごめんなさい。


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